1967 → 1997

”チェ・ゲバラ”− 死者はいつまでも若い

i Hasta la victoria siempre !

 

  日時:1997年10月10日(金・祝) 10:30開場、11:00〜20:30 場所:R's Art Court (JR新大久保徒歩5分)    新宿区大久保1-9-10 電話03-5273-0806   内容: 【1部】 10:30 開場 11:00 映画「キューバの恋人」1968 キューバ・日本合作(105分) 13:00 映画「第一の敵」1974 ウカマウ集団(ボリビア)作(105分) 15:00 ビデオ「エルネスト・チェ・ゲバラ」1993 キューバ・イタリア合作(110分) 【2部】 17:30 トーク「チェ・ゲバラ」      伊高浩昭(ジャーナリスト)      太田昌国(南北問題研究者)      黒木和雄(映画監督)      樋口聡 (フリーライター)   主催:キューバネットワーク 特別協力:(財)全国労音会館 問合せ先:03-3427-0761(キューバネットワーク・木村)      03-3293-9539(現代企画室・太田) 料金:  前売1日 2500円  当日1日 3000円  当日1部 2000円  当日2部 1000円  (収益はキューバで日本語を学ぶ学生に辞書を贈る基金に役立てます。)  
上映作品紹介: ●「キューバの恋人」 1968年制作・35mm・105分 キューバ革命10周年記念 日本・キューバ合作 制作:黒木プロダクション、映画同人「キューバ」、キューバ国立映画芸術協会 監督:黒木和雄 主演:津川雅彦、ジュリー・プラセンシア  

ハバナに寄港して休暇を取った漁船員アキラ(津川雅彦)と、タバコ工場で働く娘マルシア(ジュリー)の出会いと別れを描いた恋物語。
”ゲバラ”を敬愛するマルシアは志願してラテンアメリカへゲリラとして旅立とうとしていた。ノンポリのアキラは、それとも知らずマルシアにぞっこん惚れ込んでしまう。
映画は、キューバ全土にロケして製作され、当時話題を呼んだ。

 
●「第一の敵」
1973年制作・16mm・105分
ボリビア映画
制作:ウカマウ集団
監督:ホルヘ・サンヒネス
 

1960年代、アンデスの一寒村で、地主の横暴に耐え兼ねたインディオ農民たちは農具を武器に地主を捕らえるが、警察は地主と結託して、逆に農民たちを逮捕してしまう。そこへ都市部からゲリラたちがやって来て…。ゲリラと農民はどのように出会い、共に闘い、そしてやがて厳しい弾圧にさらされていったか。
ゲバラ時代を彷彿させるとの評判を得て日本でも自主上映ですでに4万人が見たボリビア映画の秀作、久々の上映実現。

 
●「エルネスト・チェ・ゲバラ」
1993年制作・ビデオ・110分
イタリア・キューバ合作
監督:ロベルト・マサリ
 

本邦初公開。
アルゼンチンでの「幼少期」
ラテンアメリカを旅した「青年期」
「メキシコからキューバへ」
そして、「キューバ革命」
…貴重な映像が収録された作品。

 


「チェ・ゲバラ」 その名を聞いて何を思い浮かべるだろうか?
革命家、ゲリラ、キューバ革命、民族解放戦線、ベレー帽…。
60・70年代の政治的激動期を経験した世代には、ゲバラは鮮烈な記憶として存在しているかもしれない。
しかし、そんな時代を知らずに育った若者たちの間では、「ヒロイックな生涯を送ったカッコイイ男」という理解でしか捉えられていないかもしれない。いや、ゲバラという名前すら、知らない者もいる。
それでも今ゲバラは、CDのジャケットとなり店頭に並び、またTシャツの絵柄となり若者の間で密かなブームとなっている。
「チェ・ゲバラ」とは、いったいどういう人物だったのか?その時代はどんな時代だったのか?そして、伝説の人として語られ、甦り、今もなお「キューバの魂」としてあり続け魅力はどこにあるのか?

ボリビア山中で、チェ・ゲバラが殺されてから、30年が経とうとしている。
ゲバラの理論と行動およびその生死は1960年代の社会・政治活動には計り知れない影響を与えた。国境を越える革命、精神的刺激に基づく新しい社会モラルの確立、ソ連社会主義への批判、武装革命戦略、 様々な意味で彼が及ぼした影響は大きかった。
だが、この間に過ぎ去った30年の歳月の中での世界状況の変貌は劇的だった。ソ連・東欧の社会主義国は崩壊し、キューバも市場経済化への道を歩んでいる。
このような現実の中にあって、ゲバラの理論と行動の意味を捉え直すとはどういう事なのか。
ゲバラが殺された1967年10月8日から30年、世代を超えて、その一つの試みを行います。